松原です03

■連絡事項
BMAの中山氏のほうに質問事項が届いているようです。
追って返事をまとめて返してもらいます。


山村さんはこうした質問のやりとりもここで見られるように
まとめてアップしてくれませんか。ETHのほうでも
このサイトを見ているようです。お互いに参考になればと
思います。


それから、中山氏からは四合院の最近の改造事例写真も
送ってもらうので参考にしてください。


■設計条件について
先日来日しているETHの学生に、貝島さんの紹介で直接会って
話をしました。そのときポイントだったのは建築面積と高さに
ついてでした。ここでもう一回整理します。


・この物件の建築面積は改築だろうが新築だろうが竣工検査時
にはもともとの面積と同じでないといけない(増えるのも
減るのもだめです、これが当地での「保存」の考え方なわけ
です)
ただし竣工検査後、中庭に屋根をかけて内部化したり、
中庭側の外壁位置を動かす例は事実上多く見られる。
(ただあまり目立った形では行われないことが多いです、
役所がそれを認めないと言ったら直さなくてはならないのは
施主自身ですから、自分でリスクをとる人だけが改造
しています。)


・建築高さ(床から屋根トップまで)の高さは変えてはいけない。
ただし実際はこの地域は湿度が高く、地面からの湿気が多いので
現状地面に防潮処理をして床を高くする物件は多く見られます。
この場合でも新しい床から新しい屋根トップまでの距離が同じで
あればいいようです(床を上げた分建物が高くなることが
事実上認められている)。これももちろんあまりやりすぎると
直さなくてはならないリスクが高まります。

■その他
先日東京大学の松村秀一先生と北京でお会いしました。
4年生と大学院生むけのスタジオ課題でやはり北京の胡同の
環境改善提案をされているそうで、何人かの学生とごいっしょ
でした。成果物を北京で展示できないかということまで
考えられているとか。どこかでこういう人たちともクロス
するようなことがあればいいんですが。


22日の勉強会はうまくいったようでよかったです。
みなさんの案を見るのが楽しみです。


松原弘典/北京