設計進捗状況6/22

[Team LRT]

◎Master Plan
LRT併合型マスタープラン

洛陽市2020年マスタープランを元に、そこにLRTを通すことで、洛陽市全体の都市を遺跡保存、観光都市として計画する。
都市全体に遺跡公園が散在し、その他にも多く存在する公園をLRT・水路(ボート)・バス・三輪車(Rickshaw)などで結ぶ。
洛河北部は明堂/天堂、応天門を駅と結ぶLRT、および東西の旧市街地、王城広場を結ぶLRTを通し、広がりを持って計画する。また、水路を整備し、ボート、歩行者が通ることのできる空間を計画し、さらに遠い遺跡公園はバスによって補う。
洛河南部は遺跡観光テーマパークとしてコテージの帯を水路沿いに配置し、東西の移動は主にボート、およびバスでの移動を提案する。
また、南北どちらも市の最も外側にある城壁跡を歩行空間(一部北西部はRickshaw道路)として整備する。
Green(deep) : Preserved Park
Green(light) : Non Preserved Park
White Line : LRT
Black Box : LRT Station
Gray Point : Bus Stop
Blue Point : Boat Station


・きれいに描けているので安心。外側の城壁緑は意地でもリンクさせたほうが
いいのではないですか(応天門の南西で切れている)
・レイヤに分けた分析図を作成のこと。
・このマスタープラン担当者が、3か所の単体設計でどこにも含まれない、もっとも
代表的なところを別に単体設計したらどうですか。LRTの川南のへんの駅か、
東にのびる路線のジャンクションのところか、そのあたり。
あとからわかったんだけどクロスポイントのショップのデザインがそれに
相当するのかな


○明堂/天堂

・サイトマスタープラン

明堂中心に向けて、地形をボール状に低くしていき、中心は-4.96m地表から下がる。その中心には明堂跡を保護するガラスboxで基礎跡を覆う。
Axis上に伸びるデッキ、および随唐時代の道上のデッキにより公園全体がつながり、それらのデッキが交わる交点に機能を持たせ、建築を提案する。
Axis, Old Grid(随唐時代の宮城内の道),City Grid(公園になる前に存在した建物のグリッド)この 3種類のデッキを提案し、それによって公園全体をデザインする。デッキは公園内だけではなく、その外側へも広がることで、周辺に存在する建物の間に公園がにじみだし、周辺と一体となった公園を計画する。


・こういう絵は前回仙台でも言いましたが、外周部の設計をきちんとしてください。
北東部のようにまっすぐ緑のゾーンが切れるわけがないです。どの建物を残して
どこまで壊すのか意図を込めて境界を決めないとだめです。すくなくとももっと
ジグザグにならないと。「にじみだして」ないでしょうまだまだ。
・黒い軸線、茶色のデッキ線が道路と当るところ、交差するところなど、もっと気を
使ってデザインした方がいい、とくに車道との交差部はたまりを作るとか、屋根を
かけるとか、舗装で変化をつけるとか、コーナーを丸めるとかしないと、いまの
ままだとぶっきらぼうです。
・方針は決まっているんだから、きれいな絵にしてください。茶色が濃すぎないですか。
いかにも「焦げ茶」だねこりゃ。黒も濃すぎないですか。すこし淡くすれば全然印象
変わります。木の表現ももう少し考えたら?陰影がリアル過ぎる。すこし透明にして
下が見えたり、もうすこしきれいな影がついているといい。
君たちの知っていることはたかが知れています。もっときれいなマスタープラン、
きれいな木の描き方など真似して描いてください。なんのために大学図書館が毎週
建築雑誌を買っていると思いますか?みなさんがコピーするためです。
・まあ好みだけど、求心的な広場はいいんだけど、樹木まで求心にならべなくても
いいと思う。求心プランで園路は入っているけど、木はもう少し自由に並んでいる、
くらいのほうがうまくいくと思うけど。


・コンセプト

周辺に多様な機能が存在するため、その機能との関わりを考えデッキの交点に持たせる機能に特色を与える。
中心部分の明堂/天堂を含む300×300�は神聖な場所として、建築、機能をできるでけ少なくし、設計する。
公園南側
・西側にはStationを配置し、LRTの乗り換え、および明堂/天堂へのアプローチ、また観光客と市民との交わりを計画する。
・東側の交点は、周辺に多様な機能(応天門、寺、博物館、文化センター等)が存在することから、観光者への情報提供などをメインとした機能を持たせる。
公園北側
・ 西側は、マーケットやレジデンスに周辺を囲まれるので、大きなデッキを配置し、遊び場としての公園を提案する。
・ 東側は、レジデンス、丘に囲まれており、市民のための公園を提案する。


・機能配置はまあ理解可能。ただ明堂天堂の南側の緑地道路はこの街の代表的な
ストリートでしょう?東西からの流れをもう少し意識した色分け(東西のベルトを
意識させる塗り分け)にしないと弱いんじゃないですか。ただ範囲内を塗り分けるので
なく、範囲外からの連続を感じさせるようにしたほうがいい。(範囲外まで淡く塗る
とか)。東西の道路の貫通している感じが見えない。


・設計案

Center Cross Point(明堂)

明堂を含む中心のポイントは、明堂基壇跡をボール上に中心に向かって4.96m掘り込むことで、敷地全体として中心が求心性をもち、神聖さを作り出す。
掘り込まれたボールの中に伸びるAxisのデッキは、構造によって支えられ、ブリッジとなる。ボールの周辺には同心円上に植栽した木がより大きなボール状の空間をつくり出し、敷地全体へと広がる空間をつくる。デッキの構造は周辺の木と太さ、感覚を合わせ、連続性をつくる。
明堂中心は、10mのガラスのキューブによって保護され、デッキがその中に侵入する。しかし、-4.96mのレベルからは中に入ることはできない。
ガラスのキューブは、日中は強い存在感を示さず、展示をメインとした建物となるが、夜には光の柱をつくり出し、発光するキューブに変わる。


・ボウルランドスケープは理解できるけど、このブリッジはダメです。
80年代までのペデストリアンデッキみたいでよくない。ブリッジの下は魅力的でなくなるし。
ボウルの底をきちんと歩かせたらどうですか。都心にあって空だけが切り取られる
とてもいい緑地なんだからそこを歩かせたら?緑の配置もあまりに画一的だと
もったいない。将来ボウルを掘ってたら別の遺跡も出るかもしれないんだから、
ボウルは守りつつ、植栽と園路は自由に配置したほうがいいと思う。
・建物がガラスばっかりというのもどうかなあ…もっと劇的な見せ方があるんじゃ
ないですか?筒状のトップライトからだけ光が落ちてくるとか、いろいろ
考えてほしい。今の10mキューブはあまり魅力的には見えない。


Shop Cross Point(公園南部東側)

交点のデザインとして、デッキとヴォリューム、および明堂への視線の抜けを重視して設計する。
 この交点は応天門、寺、ミュージアム、カルチャー施設が周辺にあり、また池や林といった多くの要素が交わる交点と考えられる。そこに、観光者向けのshop施設を計画する。
応天文のデザイン「壁」と、明堂のデザイン「空白」を用い、pondに対しては空白である、親水としてのopen spaceをつくり、また、デッキを支える構造、および明堂への視線を作り出すものとして、2枚の厚い壁を作り、そこに機能を配置し設計する。
機能は、レストラン・museumshop・2階デッキの上に小さなカフェをおく。
そういった、空間の様々な場所から、明堂への視線が2枚の「壁」によって向けられる。


Station Cross Point

現在の都市グリットに沿う帯と過去の都市グリッドに沿う帯、そして明堂に向くビューラインに沿うボイド、これらの構成による駅のデザインである。
具体的には、まず過去の都市グリッドに沿う十字の帯でプラットフォーム(GL)と大屋根(天井高7000)を形成し、それらの間に現在の都市グリッドに沿う十字の帯がブリッジのようにして巡る。そして明堂に向くビューラインに沿って帯状のボイドが中心部を貫通する構成である。
4本の帯と1本のボイドの重なりは周囲を囲む緑と合わせて森の中の立体的な散策路のような空間を形成する。そうすることで、プログラムの利用又は単なる動線空間としての利用であっても自然と遺跡公園の緑を享受する事ができるだろうと考えた。
プログラムに関しては市民の文化的な活動を支援し、さらに観光客との交流を促すものとして多目的ホールやイベント広場、ギャラリーを加えた。


こういうの見るとすぐチュミのラ・ヴィレット・パークを思いだすのは私の世代の
共通点です。これはやはり大仰じゃないでしょうか。クロスポイントの設計は
すべきだし、ここを他のクロスポイントより強調するというのもわかるんだけれど、
ここまで大きな巨大構造物をつくるのはどうかとおもいます。やはり周りの文化
施設や商業施設が図であって、そこで囲われた広場を中心とする場所は地の場所
なんじゃないでしょうか、あっても1階建で屋根(人は登らない)がかかるだけ
くらいじゃないですか。みなさん人が上がる床って人が上がらない屋根と全然柱が
違ってくるのをもう少しリアルに想像してください。このパースのように軽快には
ならないし、そうする必要もないと思う。もっとさらっときれいな交差点を作って
ほしいです、かつここの交差点のアイデアが他にも応用できそうだな…と思わせる
ものになったほうがデザインとして強いと思うけど。




○応天門



明堂天堂からのランドスケープのつながりを考慮し、応天門は
①南北の違い②東西のつながり③軸の強調
を実現する遺跡の保存施設を提案する.

応天門の遺跡は、昔の高さ(18m)を再生したレプリカのなかに保存される.
18mのレプリカは中に遺跡の展示空間を含む.(レプリカの中の空間は主に展示空間となり、北側の建物にはその他の観光の要素が含まれる.)
レプリカの北側に建てられる新たなボリュームには観光客のための買い物、食事、休憩、情報等の機能をもつ。また、LRTの駅が一体となった広場を持つことで、観光の拠点となる。
さらに、東西の応天門は地下通路で連結され、東は観光、西は市民の利用目的と特徴付けられる。

レプリカ内部の展示空間には、北側の建物(二階以上)からアクセスし、展示物を見ることができる。新たな建物との間はオープンスペースとなり、この建物があることで遺跡との多様な関わりが実現する.

軸線上は明同天堂まで続く歩行空間となり、道路上はテクスチャーを変えることで軸を強調する。
また、明天堂からのランドスケープは、応天門に建てた新しいボリュームへと続く。南北で素材が変わる広場は、門をくぐるという歴史を再現する.


前よりは明快になった。まあ今の土手を元の高さの構築物で覆うわけですね。これは
大工事です。ですからその大工事に新しい機能を入れてしまった方が説得力が増すと
思う。北側の新しい建物を別に建てるのではなくて、遺跡を覆う構築物の北側に、覆い
兼新機能というものをつけたほうがいいんじゃないか。単独の目的より2つの目的を
兼ねていれば大工事も少しは説得力が増すし、北側の建物の今の外観はパースから
見るにいかにも空白を埋めるのに困った感じ。いいじゃないですか、遺跡風の外観の
構築物で今の土手をおおって、その中にうまく土手と立体的にかみ合わさったような
新機能を入れれば。
道路もここまできたらまたいで構築物をかぶせたらどうですか。覆いを貫通する
トンネル状の道路として見せればいいんじゃないでしょうか。この路線で行くなら
大胆にいったほうがいいと思う。
前回のエスキスで発見していた、もともとの土手と新しい構築物の間の空間の
面白さを追求してほしい。これは十分に現代的なテーマでしょう。

○定鼎門

南側からのvisitor は、リゾート入り口駅を通り、その北の駅で降りる。そこ
から約400m の歩道を通り、定鼎門博物館へ向かう。
新区側からのvisitor は、新区入り口駅から約300m の歩道を通る。これら
の歩道は一直線上に作られることによる視線の抜けにより、かつての軸線を体
感できる。
これらの考え方は、定鼎門チームの「団子三兄弟型」のMP に乗っ取っている。
visitor は、軸線上の移り変わる風景を、このエリアでは徒歩で感じることが
できる。


文章はわかるけど、実際にどういう空間なのか字が小さすぎてスケッチも淡くて
わかりません。私にブリーフケースを開いてダウンロードさせるのは無理です。
(時間がないです)。このスケールで淡すぎるものはきっと本番で壁に貼って
説明しても淡いです。伝わりません。再チャレンジするか、私が案が分かるような
なにか方法を考えてください。LRTの高架鉄道の下がデッドスペースにならないか
どうかが心配しています。


[Team Belt]

◎Master Plan
Belted Axes マスタープラン

Belt(ベルト)
・遺跡観光のための”Old Axis”と都市交通の骨格としての”New Axis”を繋ぐために、2軸間に交通結束帯としてのベルトを提案する。
・ベルトは大きく分けると二種類ある。長距離交通(車・中長距離バス)のジャンクションとなる”Terminal and Station Belt”と、遺跡観光交通(電気カートと観光バス)の停留所となる”Stop and Rest Belt”である。
・外部(市外)からの大量の交通(人の流れ)はまず”Terminal and Station Belt”に集約させ、遺跡とはある程度距離を置きつつも遺跡直近にある”Stop and Rest Belt”と連携させることにより、遺跡観光のアクセスを可能にする。

Transportation(交通)
・交通は、1,既存のバス路線、2,車、3,中長距離バス、4,市内観光バス、5,電気カート(+自転車)の5種類を想定。
・2,3は”Terminal and Station Belt”を拠点とし、4,5により各”Stop and Rest Belt”と繋げることによってスムーズな遺跡観光を実現する。
・宮城内の各遺跡スポットへは、ベルトを発着点とする市内観光バスにより巡る。宮城外の遺跡観光スポットは中長距離バスによりつなぐ。

Usage(用途地域
・基本的に、各用途地域・プログラムの境にベルトが配置される。
・川を挟んで北側は、洛陽のマスタープラン(2020年時)への発展を念頭に置きつつも、2軸の間、遺跡地周辺(Design Area)、ベルト周りを中心に提案する。時間軸としては2015年(”現状”と”2020年のマスタープラン”の中間)あたりを想定。
・川を挟んで南側は、宿泊・商業・文化等のプログラムを図のように配置。各”Stop and Rest Belt”へは、観光バス・搬入のためのサブの動線を引くことによりアクセス可能とする。交通軸周辺はよりスケールの大きいプログラムとし、遺跡軸周辺はスケールの小さいプログラムを配置している。


もうすこしLRTのほうのマスタープランくらいまで密度をあげないとだめ。
緑を書き込んで、園路を記入し具体的なオープンスペースの状況の分かるMPにしないと。
ベルトがさっぱり魅力的に見えない。2つの道路を結ぶ長さはそれなりにあって、
1つの建物で結ばれるわけじゃないんだからさ、もっと公園的に作ればいいのに。
「交通結束としてのベルト」、はいいけどそれが結局「2種類の停留所」ってのじゃ
さみしいんじゃないの。もっと面白く考えよう。LRT案と似てきてしまうのも問題だし、
駅は別にあっていいから、森のベルト、水のベルト、石のベルトというように素材を
テーマにしてもいいし、車のベルト(駐車場)、バスのベルト(停留所)、歩行のベルト
(公園)などにしてもいい。もう少しあたまやわらかくしないとつまんないです。
ダイヤグラムに引っ張られてそもそもの骨格が陳腐である、再考が必要。


○明堂・天堂

遺跡展示・発掘を第一に考えることで、ここに明堂・天堂跡の保存・展示、発掘品の保存・展示、それに伴う買い物と飲食の施設を提案する。

現在資料で確認ができている遺跡( 明堂・天堂・各門)を中心とする円、明堂から南北の軸上に新たな遺跡(ほんとうの天堂等)が発掘されると十分に考えられる点を中心とした円を引く。
それぞれの円の中心部に行くほど、遺跡発掘可能性と歴史的重要度は高くなる。そこで、建築やランドスケープのボリュームはその周辺部に配置し、重要部の発掘を進めるとともに、求心的な空間を作っていく。各遺跡ではそれぞれが中心を持ち、さらに敷地全体では明堂が中心となるように配置する。
また軸部分のボリュームを抜くなどし、視線の抜けなどで軸をよみがえらせる。


地面割のルールはなんとか理解できるんだけれど、「建築やランドスケープのボリューム」
というその四角い小さい空間が具体的になにかはわからない。設計者自身もイメージ
できていないだろう。軸や遺跡発掘現場を協調させたいならへんに小さなボリュームを
ばらまくのでなく、もう少しまとめてわかりやすく置いたらどうなるか考えてみたら
どうか。きっと軸と同心円だけだと地面割が貧困だと気づくことになる。建物にどういう
形を与えるか別のルールがきっと必要。そこが建築設計の面白さなんだけどなあ…
その問題をあえて避けてませんか?


○応天門

外観模型

内部イメージ

2015年時点での提案をする。
遺跡はレプリカをはずし隋唐時代の土壁と散水のみを保存する。遺跡を大きなどっしりと重い箱で覆い、内部は冷蔵倉庫のように、一定の温度と湿度、外気の遮断によって常に遺跡のために空調を管理する状態になる。遺跡は展示通路を回ることで様々な角度から見ることができる。中では応天門付近から出土した小物や資料等も展示される。

プログラムは東側と西側で異なり、東側では主に応天門遺跡の展示空間であり、所々にあけられたスリットから柔らかくそそぐ光が遺跡を照らす。西側は現在まだ発掘されておらずこれまでの発掘年数を参考にすると2015年の時点でも発掘は続いている状態だと考えられるため、体育館のような空間で、発掘仮定を展示し、発掘の様子を直に見てもらうという展示方法をとる。発掘が終われば東側と同じ形態をとる。

ランドスケープは、応天門を引き立てるためヴォリュームとしてあまり出てこないものする。応天門の昔の軸を強調するため、今のグリッドを採用しランドスケープを行うこととした。
東側は、visitorを対流させる空間としてつくる。寺をグリッドにそって植林し囲む。そこに昔の軸が入り込み応天門と繋がる。
西側は、バスや車から降りたvisitorを呼び込む空間としてつくる。親水空間としてランドスケープする。


可能性がありそうだ、四角い平面で覆ってしまうわけですね。発掘と展示のプロセスを
考えているのもいい。冷蔵庫みたいなのだけがいいとは思わない、外に露出させたり
するのもいいんじゃないか。パンテオンみたいに壁で囲われているけれど上から雨は
入ってくるとか、そういう場所があってもいいし、外から一部が見えるというのも
ありなんじゃないか。大事に展示ケースにしまうというのは展示方法としては後退
なんじゃないですか。今みたいに公園と遺跡の区別がつかないというのがここの面白さ
のような気もする。囲いは同じ感じで作って、東側はなるべく外部展示にして、発掘の
あるであろう西側だけ展示ケース化するとか、またはその逆とか。なにかストーリーを
自分たちで考えてもいいのではないか。
様々な角度から見れるように、というのがどこまで主題になるかなあ、そうバリエー
ションはとれないんじゃないか。むしろ囲いのあり方、採光をどこからとり、外からの
視線をどこで通すか、などをテーマにした方が面白そう。


○定鼎門


 

 過去のGLと現在のGL。掘り返した歴史の地層はヴォリュームとなり、このヴォリュームは隋唐洛陽城時代の軸を
象徴的に再生している。浮かぶヴォリュームと遺跡のかみ合わせによって、光が地下空間へと差し込む。時の変化
とともに、遺跡の印象は変化するだろう。
 
プログラムは主にting-ting門を展示する空間となる。この地下の展示空間への入り口は、隋唐洛陽城時代の門口
と同じ方向性を持つ。上部には自然光とともに巨大なヴォリュームが浮いている。その時、歴史の重さを体験する
だろう。このヴォリュームは、市民と観光客が入り混じるパブリックで象徴的な通路となる。
 
動線が入る4本の構造体は、遺跡を保護するための屋根をつり橋構造によって支える。

Past GL and present GL. The stratum of the history digging up becomes a volume, and this volume
reproduce the axis in past age symbolically. Light streams to an underground space by the match of
the god in floating volume and ruins. The impression of ruins will change with the change in time.
The program becomes a space that chiefly exhibits the ting-ting gate.The entrance to the exhibition
space in this underground has the same directionality as the front door of past age. Huge volumes
are floating in the upper part with natural light. At that time, the weight of the history will be
experienced. This volume becomes a symbolical passage in the public that the citizens mix with the
tourist.
Floating stratum


過去のGLと現在のGLを対比的に扱うというのはいいと思うんだけれど、
そのあとの説明がまったくわからない。アクソメがあるけれど今のGLが結局どこで、
パースがどこを描いているかも不明。断面くらいつけないとわかってもらえないですよ。
パースの右側の梯子の人が気になるけれど、なにか特別な展示方法なのか?
通路が吊り構造になっている?それによって得られる利点はなにか?
パースで上から吊られているものが通路空間なのか?こんなにソリッドで開口が
なくてなにに使われるのか。
Floating stratum, the weight of the historyが体験される、など、キーワードは豊富だけれど、
大仰すぎる構造の割に得られる効果が少なすぎないか。この方向でいったらいいかどうかは
このパースではわからないよ。
Too much poetic, I want to know the actual effect of the space.