松原です05

みなさんお疲れ様でした。


最終講評会は私もとても楽しかったです。阿部さんが
設計者としてとても率直で熱心な指導をされていたのが
印象的でした(SFCの坂さんととても似た感じでした)。
小野田さんも、阿部さんとの(おそらく学生時代から繰り返して
きたであろう)様々なかけあいがあって、ああいう教員の関係を
目の前で見ることのできる学生がうらやましかったです。
本江節は健在で、自分の学生時代に大野研でご指導いただいた
ときのことを思い出したり。厳さんが小さい頃、四合院に住んで
いた子と団地に住んでいた子の雰囲気が違ったという話も印象的
でした。五十嵐さんとは今回時間があまりありませんでしたが
また別の機会でお話できるでしょう。飛び入りでみかんぐみ
竹内さんもこられて、ぱっとみていろんな意見を言われていたのも
とても楽しかったです。


私も事実上3回のみのエスキスで今回の講評ですから、図式先行を
皆さんにたきつけすぎたきらいがあり、そのへんは反省しています。
他の先生方の指摘も、図式があたまでっかちになっていて、いい
空間になっていない、というものがいくつかあったように思います。
小さいスケールの課題だし、はっきりと自分の提案する図式を
強調しないとダメだ、と私は言い続けたわけですが、やはり住居で
ある以上図式だけではだめで、細かい設計をしていくなかで
それを直したり、別の図式を発見したり、アップグレードして
いかなくてはならない。もう少し長い時間みれていればそういう
指導もできたかもしれないと思いました。


ともあれ、課題は終了したので、みなさんしっかりまとめて
自分のポートフォリオに組み込んでください。東北大学大学院の
後期は国際ワークショップがある(なんて充実しているんでしょう!)
ときいています。それとあわせて充実した作品集になればいいと
思います。ああいうワークショップには学生時代はお金を積んで
食費を削ってでも参加したほうがいいです。


それから是非この各人の成果物を自由にネット上で閲覧できるようには
できないでしょうか?ETHの貝島スタジオがやっているようにすれば
お互い見れますし、きっと意義があると思います。
ここで北京の彼らの成果物も見れるようですね。
http://www.arch.ethz.ch/kaijima/city.html
比較できる土台をつくっておけば来年のスタジオにもきっと役に立つ
でしょう。山村さん考えてみてくれませんか?


以上です、よい夏休みをおすごしください。またどこかでお会いしましょう。


松原弘典/北京